制作風景

2017/03/08

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ここでは、津軽塗伝統技法の一つ『七々子塗』の制作風景をご紹介します。

1:布着せ〜下地に入る前作業として、要所に布を貼り付ける作業をしています

2:漆下地〜漆下地工程は、粗いものから細かいものへと塗り重ねるのが原則

です。(粗いもの?地の粉と漆を混ぜた下地用の漆−細かいもの?砥「と」

の粉と漆を混ぜたもの) 木地の厚さを調整したり、痩目を防いだり大変重要な

作業です。

3:種蒔と種剥〜漆を塗った直後(濡れ塗膜)に菜種を蒔き付けると、菜種の

球面に沿って漆が吸上げられ、漆が乾燥してから菜種を剥ぎ取るとクレーター

の様な輪状の凹凸が出来ます。漆が乾きすぎると、菜種の殻が残りますので

極力残さずに、剥ぎ取るために乾燥のタイミングが重要となります。

4:塗り作業〜小さな輪紋がビッシリと並んだクレーター状の凹凸な面に輪紋の色と違う彩漆

を塗り重ねます。乾燥後、研ぐことによって黒漆に閉じ込められていた赤い色のクレーターが

顔を出します。

5:研ぎ作業〜研ぎに使う研石は、白砥または大清水砥といって青森県の特産で、非常に粒子

が均一で不純物も少ない。この砥石が漆の研ぎに適していることから、津軽地方は漆器の産地

として発達してきたのかも知れません。

6:摺り作業〜生漆(きうるし)を薄く擦り付けて、研磨面を固めることを摺り漆といいます。

摺り付け後の拭き取りも、むらなく丁寧に行い、乾燥後、研磨材を使って磨きます。

摺っては磨きを何回も繰り返す事によって段々と美しい艶に仕上がってきます。

7:仕上がり〜摺っては磨く作業は、回を重ねるに従って顔が映る様な光沢が出てきます。

最後の仕上げ艶は、時間を充分かけて摺り跡を完全に擦り落とす様に磨き上げます。

これで、完成です!

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最終更新日 : 2017/03/08